いまタイの街にあふれる黄色い花の正体
10月に入ったあたりから、弊社が入居するOcean Insurance Building(通称:タイサムット・ビルディング)の前に、高さ40センチ程の苗が沢山並べられていました。
「うちのビル、こんなに沢山何育ててんだろうな〜?」とずっと不思議に思っていたところ、暫くすると黄色い花が一斉に咲きだし、どこに行っても街中この花が。飾られるだけでなくスーパーマーケットでもこの黄色い花の苗が売られていました。
どうも前々からタイ政府より国民に対して、前国王の色である黄色のマリーゴールドでタイの国を飾り、追悼の意を表そう、という呼びかけがあった模様。8月のシリキット王妃の誕生日(母の日)の前後に種から植えて、丁度この時期に開花時期を迎えるようにしたとか! すごい…。そんな計画的に進められていたとは全然知りませんでした。今年7~8月頃、確かにニュースにもなっています。もうすぐ満開の時期。またタイ国民の心がひとつになるんでしょうね。
マリーゴールドの花は仏やほこらに供える花輪、宗教儀式の装飾用の花びらとして広く使用されていますから、日本人にとっての菊のように供花用の花としてタイでは一般に認知されてるものなんだと思います。この花の原産国であるメキシコでは、日本のお盆のような「死者の日」という日に祭壇から自宅の玄関にかけてこのマリーゴールドの花びらを敷き詰めて、死者の魂が迷うことなく帰ってこられるように香りで導くのだそうです。お花ひとつとってみても、調べてみると色々興味深いことが沢山ありました。