タイの気候


dsc_0524 この時期のタイはスコールが多い。 出国前にその情報しかタイの気候について調べていませんでした。  ということで、今回はタイの気候の特徴を調べてみます。 まず、タイのバンコクの緯度はN13.44で経度はE100.34。 日本の首都である東京は緯度N35.39で経度はE139.44です。 バンコクと東京の緯度を見てわかるようにバンコクの方が赤道に近いです。 そのため気候区分ではバンコクが熱帯モンスーン気候にあたります。 熱帯モンスーン気候は赤道から北回帰線(N23.27)の間、モンスーンの影響を受ける海岸部に分布しています。 特徴として雨季も存在し、モンスーンの影響による乾季があります。 これらの条件からタイの季節は大まかに「暑季」、「雨季」、「乾季」の3種類に分かれています。 「暑季」は3月~5月。この季節は40度に達する日もあり、非常に暑いです。 バンコクの夏季の最高平均気温は34.2度、最低平均気温は25.5度、平均降水量は104.7mmです。 東京の夏(7月~8月)の最高平均気温は30.0度、最低平均気温は22.4度、平均降水量は160.85mmです。 比較すると、東京の夏よりバンコクの夏季は降水量が少なく、カラッとした暑さと言えるでしょう。 また、この時期の東京(3月~5月)は最高平均気温は18.5度、最低平均気温は9.27度、平均降水量126.6mmです。   そのため、この時期にタイを訪れる方は、日本と気温差があるので熱中症などに気を付けることが大切でしょう。  「雨季」は6月~10月。この季節に激しいスコールが降ります。 晴れた後は、台風が過ぎ去った後のように視界が晴れて、同時に清々しい気持ちになったのを覚えています。 この時期のバンコクの最高平均気温は32.52度、最低平均気温は24.84度、平均降水量は246.8mmです。 また、東京の最高平均気温は26.78度、最低平均気温は19.34度、平均降水量は179.42mmです。 比較するとバンコクが東京に比べ約1.4倍の雨量があります。 「乾季」は11月~2月。 この季節は雨が降ることが少なく、大して暑くもないのです。 この時期のバンコクの最高平均気温は31.9度、最低平均気温は22.05度、平均降水量は24.25mm。 この時期の東京の最高平均気温は12.05度、最低平均気温は4.55度、平均降水量は62.975mm。 乾季のバンコクの最低平均気温は東京の最高平均気温を上回り、平均降水量も東京に比べ0.4倍の少雨であり、確かに乾燥してると言えるでしょう。 ここからは現地事務所のスタッフに聞いた気候の話を書きます。 タイでの暑さ対策として、エアコンのない家庭では大きな氷を扇風機の前に置いて、涼しい風を作り出しているそうです。 暑すぎるタイならではの対策ではないでしょうか。 次は雨季時のエピソードです。 タイでは洪水が良く起こり、その洪水で溜まった雨水で学生が泳いだり、魚を捕まえたりするそうです。 洪水はタイの地形やダムの少なさ、森林減少で保水能力が失われていることが原因になっています。 一番驚いたエピソードは、乾季時のタイ北部の田舎の話です。 12月~1月の乾季時タイ北部のチェンマイの平均最低気温14.75度であり、バンコクの最低平均気温20.9度と比較すると、約6度低いことがわかります。 日本人にとって14.75度は東京の4月平均気温くらいなので少し暖かいように感じそうです。 しかし、日ごろ暑い中で暮らすタイ人からすると、この気温は寒いかもしれません。 家庭や自動車のエアコンに暖房が搭載されてなかったりと、寒さ対策が万全でないのです。 そのため、学校へ行く学生が布団を被って登校したり、焚き火で温まる環境を作るらしいです。 乾季は東京より降水量が少なく、上記の大して暑くもないという表現はタイの一年を通した見解であり、日本人からしてみれば日本の夏と変わらない暑さに感じるでしょう。 そこで、今まで過ごした環境が影響して、寒い暑いの感じ方が違うのだと実感しました。 高知工科大学 インターン生 M村
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