外国人のWP/VISAの手続(一般企業の場合)
- タイ進出支援
- 会社設立
- Visa/WP
外国人のWP/VISAの概要(一般企業を前提)
外国人のWP/VISAとは、タイ国内での労働許可(WP:ワークパーミット)および入国・滞在許可(VISA:ビザ)のことです(詳細は、コラム「外国人のWP/VISAの基礎知識」参照)。
なお、一般企業の下でWP取得/VISA延長を行うためには以下の条件を全て満たす必要があります。
条件①外国人1名あたり資本金200万バーツ
条件②外国人1名あたりタイ人4名以上の雇用
条件③外国人の月額最低給与(日本人:50,000バーツ)以上の支給
条件④その他の個別要件(事業ライセンスの取得など)
一般企業の下でのタイ駐在員のWP/VISAの流れは以下の通りです。
ステップ1:日本での就労ビザ(電子ビザ:E-VISA)の取得
↓
ステップ2:タイ人の雇用・給与支給および労働許可(WP)の取得
↓
ステップ3:駐在員への給与支給およびVISAの延長
なお、新規で法人設立した場合の一般企業の下でのタイ駐在員のWP/VISAの流れは以下の通りです。
ステップ0:新規法人でのVAT登録および銀行口座開設ならびに資本金送金
↓
ステップ1:日本での就労ビザ(電子ビザ:E-VISA)の取得
↓
ステップ2:タイ人の雇用・給与支給および労働許可(WP)の取得
↓
ステップ3:駐在員への給与支給およびVISAの延長
なお、ステップ2&3のWP取得/VISA延長はタイ入国後90日以内に完了させる必要があり、完了しない場合には再度、日本での就労ビザ(電子ビザ:E-VISA)の取得が必要となる点に留意ください。
外国人のWP/VISAのスケジュール
外国人のWP/VISAのスケジュールについて、各ステップごとの想定期間は以下の通りです。
| WP/VISAのステップ | 想定期間 |
| ステップ0:新規法人でのVAT登録および銀行口座開設ならびに資本金送金 | 1~1.5ヵ月 |
| ステップ1:日本での就労ビザ(電子ビザ:E-VISA)の取得 | 1ヵ月(3〜4週間) |
| ステップ2:タイ人の雇用・給与支給および労働許可(WP)の取得 | 1.5ヵ月 |
| ステップ3:駐在員への給与支給およびVISAの延長 | 1.5ヵ月 |
ステップ0:新規法人のVAT登録、銀行口座開設&資本金送金
新規法人が設立された後に、VAT登録を実施する必要があります。また、新規法人の銀行口座を開設し、資本金として「条件①外国人1名あたり資本金200万バーツ」を送金しておく必要があります。
ステップ1:日本での就労ビザ(電子ビザ:E-VISA)の取得
新規法人でWP/VISAを取得するためには、日本(またはタイ以外の第三国)でVISA(電子ビザ:E-VISA)を取得する必要があります。VISAの種類は「ノンイミグラントビザ・カテゴリーB(WORKING):就労ビザ」となります(日本で取得するE-VISAの詳細は、在日タイ大使館のHPから確認できます)。
日本で就労ビザを取得してタイ国に入国した場合、入国日から90日間の滞在許可が与えられますが、この90日のVISA期限内に後述のステップ2&3のWP取得/VISA延長を完了させる必要があります。また、ステップ2&3の完了前にタイ国を出国する場合、必ずリエントリー・パーミットを申請・取得しておく必要があることもご留意ください。
ステップ2:タイ人の雇用・給与支給および労働許可(WP)の取得
外国人が労働許可(WP)を申請する場合、「条件②外国人1名あたりタイ人4名以上の雇用」を事前に満たしておく必要があります。具体的には、タイ人(4名以上)の雇用、雇用したタイ人の社会保険登録、給与支給(最低給与以上)および支給給与にかかる所得税(PND1)・社会保険料(SSO)の申告・納税がWP申請の必要書類となっています。
WP申請は労働局へのオンライン申請となり、WP取得後に外国人への給与支給が可能となります(WP取得前に外国人に給与支給を行うことはできません)。
ステップ3:駐在員への給与支給およびVISAの延長
外国人がVISA延長を申請する場合、労働許可(WP)を取得後に「条件③外国人の月額最低給与(日本人:50,000バーツ)以上の支給」を事前に満たしておく必要があります。具体的には、給与支給(日本人:最低50,000バーツ)および支給給与にかかる所得税(PND1)・社会保険料(SSO)の申告・納税がVISA延長申請の必要書類となっています。この時の所得税(PND1)・社会保険料(SSO)の申告書にはステップ2の労働許可(WP)と同様に「条件②外国人1名あたりタイ人4名以上の雇用」が記載されている必要があることにご留意ください。
松元 勝彦
代表取締役 日本国公認会計士
大手監査法人で17年、うち10年はKPMG(タイ、マレーシア、シンガポール)にて海外駐在。 東南アジアにおける会計・税務・海外進出支援の実績を活かし、タイ国の日系企業から安心・信頼してご相談いただける会計事務所を目指す。