BOI四半期報告および年次報告
- BOI申請
BOIへの報告義務
タイ投資委員会(BOI:Board of Investment)から投資奨励を受けた企業(BOI企業)は、恩典を享受する代わりにプロジェクトの実施状況および事業実績をBOIへ定期的に報告する義務を負っています。BOIへの報告は大きく以下の2種類に分かれています。
| 区分 |
①プロジェクト進捗報告 (四半期報告) |
② 事業実績報告 (年次報告) |
| 提出頻度と提出期限 |
四半期ごと(年4回) 各四半期末日から30日以内 |
年1回 毎年7月31日まで(前年終了会計年度分) |
| 提出条件 | 奨励証書の発給日から完全操業開始許可の取得まで | 奨励証書を保有し恩典を受けている期間中 |
| 提出方法 | e-Monitoringシステム(オンラインのみ) | e-Monitoringシステム(オンラインのみ) |
①四半期報告(プロジェクト進捗報告)
BOI企業は、四半期ごとにプロジェクトの進捗状況をBOIへ報告することが義務付けられています。報告義務の条件となるのは、奨励証書の発給を受けた全てのBOI企業であり、報告義務は奨励証書の発給日から完全操業開始許可を取得するまでの期間に及びます。
記載内容の概要
報告内容は投資プロジェクトの進捗状況であり、具体的には次のような情報が対象となり、報告様式はBOIのe-Monitoringシステム上で定められています。
・実際の投資額(実投資)の執行状況
・工場・建屋(もしあれば)の建設進捗
・機械設備の輸入および据付の状況
・雇用の状況
BOIへの四半期報告の提出はBOIのe-Monitoringシステムを通じたオンライン提出のみであり、紙媒体での提出は認められていません。
② 年次報告(年次事業実績報告:ตส.310)
BOI企業は、年次事業実績報告(ตส.310)をBOIへ報告することが義務付けられています。報告義務の条件となるのは、BOI奨励証書を保有するBOI企業すべてが対象となるため、BOI資格を有する限り毎年提出する必要があります。
記載内容の概要
報告内容は年次事業実績の報告であり、具体的には次のような情報が対象となり、報告様式はBOIのe-Monitoringシステム上で定められています。
・会社の一般情報(社名、法人登録番号、納税者番号、本社および工場の所在地等)
・登録資本金および株主構成(タイ人・外国人の出資比率、親会社からの借入金等)
・財務情報(貸借対照表、損益計算書、法人所得税申告書PND.50の抜粋)
・製品・サービスの内容、生産能力および生産実績
・従業員数および給与総額
・原材料の使用額(国内調達分・輸入分)
・事業運営上の問題点(国内要因・国外要因)
BOIへの年次事業実績報告の提出はBOIのe-Monitoringシステムを通じたオンライン提出のみであり、紙媒体での提出は認められていません。
松元 勝彦
代表取締役 日本国公認会計士
大手監査法人で17年、うち10年はKPMG(タイ、マレーシア、シンガポール)にて海外駐在。 東南アジアにおける会計・税務・海外進出支援の実績を活かし、タイ国の日系企業から安心・信頼してご相談いただける会計事務所を目指す。