【トラブル事例】イミグレでBビザ延長時、ワイロを要求されたケース


ワイロを受け取らなくなったり、受け取ったり、厳しくなったり、緩くなったりを繰り返しているタイのイミグレーション。去年頃まできちんと書類が揃っていれば、ビザの手続もスムーズに進んでいた印象のチェーンワッタナ。でも何だか雲行きが怪しいなぁ、と思っていたら…。  

トラブル事例1 はっきりワイロを要求されたケース

ビザやWPの手続も長年自社で対応してきたA社。2017年7月、同じようにタイ人スタッフと日本人スタッフ2名の計3名でチェーンワッタナのイミグレーションでビジネスビザの延長申請をしました。8:30の営業開始と同時に順番待ちのキューを取り、待つこと数時間。ようやく順番が回ってきたと思ったら、しばらくしてタイ人スタッフが浮かない顔で戻ってきました。   タイ人スタッフ「担当官がこの事業だったら決算書と申告書2年分の資料の審査が必要だ。書類を準備してまた来い、と言っています…」 日本人スタッフ「えー! 決算書と申告書は直近の1年分で良いんじゃないの?」 タイ人スタッフ「そうです。私も意味が分かりません。後日書類を持ってくるので、今日は延長のスタンプ押して貰えませんか?と聞いたらその場合は1人につき9,000バーツと言われました…」 日本人スタッフ「ええー、18,000バーツじゃん! 月給じゃん! そういえばあの担当官のブースにちょこちょこお菓子持っていく人が居たり、担当官の後ろにお菓子の山があったけど、そういうことか!」   A社の場合は、ビザの期限と日本人スタッフのスケジュールにも余裕があったので、書類を改めて準備してからイミグレーションに再度延長の申請を実施し、無事に延長できました。担当官は追加の書類をざっと眺め、「へー、ほー、ふーん。オッケーオッケー」とチェックの押印とサインをしてから、A社にその追加の書類をそのまま返却したそうです。   トラブル事例2 暗にワイロを要求されたケース ビザやWPの手続は外部のコンサルティング会社に依頼しているB社。同じく2017年7月、日本人2名のビザ延長をチェーンワッタナで申請しました。今度は担当官が「決算書に記載している事業内容に不適切な記載がある」と言ってきました。そして金額ははっきり言いませんでしたが、ワイロを支払ったら通してあげるよと、持ち掛けてきたそうです。 B社の場合、ビザの有効期限が翌日に迫っているという切迫した状況でしたが、監査事務所、会計事務所と連携して決算書の修正と申告手続を当日中に対応し、ビザの有効期限内に無事にビザの延長ができました。   B社の場合、同じ記載内容で昨年はビザ延長できていました。ワイロが欲しい時期なのかよく分かりませんが、書類のチェックが細かくなっているような気がします。申請を承認するかどうかは現場の担当官の裁量に任されているタイのイミグレーションですから、担当官が要求してきた場合、対応せざるを得ません。口頭による説明で納得してくれるケースもありますが、まずは事前の書類準備をしっかりと行い、当日の窓口でもA社やB社のように指摘を受ける可能性がありますから、ビザやWPの申請手続には期限に余裕をもって実施することをおすすめします。また、弊社のような会計・ビザ・WPの経験が豊富な専門家に一括して代行依頼するのも良いと思います。 追加の書類準備や修正作業も、期限が差し迫っていたり日本人のスケジュールに余裕がないと対応が難しいですから、担当官の言うままワイロの支払をせざるを得ない状況というのは何としても避けたいものです。
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